感性を磨くための「非日常」を味わうコツ
【コラム】
トヨタ等の大企業でも不祥事が絶えません。
これは、社内常識に違和感・引っ掛かりを感じる「感性」が鈍っていることが大きな原因です。
「感性」が鈍ると、いつしか社内の「正しさ」が歪み、世間との乖離を生んでしまいます。「正しさ」を常に相対化する努力、つまり組織の「遠心力」を保つ工夫が必要です。
では、「正しさ」を歪ませない「遠心力」を保つために、どうやって「感性」を磨けばいいのでしょうか。
コツは、「非日常的」な状態に身を置くことです。
具体的には、「場所」「人」「モノ」のいずれかにおいて、意識的に「非日常」に接してください。
■ 場所
非日常的な「場所」に行きましょう。
例えば、「山登りをしたことがないけれど、山に行く」「落語に詳しくないけれど、寄席に行く」「普段聴かないクラシック音楽のコンサートに行く」「いつもと違う図書館に行く」などです。
■ 人
非日常的な「人」に会いましょう。
例えば、「仕事に繋がらない人と交流する」「旧友に久しぶりに連絡してみる」「地元のボランティアやお祭に参加する」などです。
■ モノ
非日常的な「モノ」に接しましょう。つまり、
- 目に入るモノ(景色)
- 耳に入るモノ(音楽)
- 口に入るモノ(飲食物)
- 鼻に入るモノ(匂い)
- 手に触れるモノ
を変えるということです。例えば、「普段行かないコンビニ・スーパーに行く」「髪型を変える」「勧められた本は全部買う」などです。
以上の「場所」「人」「モノ」で非日常を味わうことは、より具体的には、以下で「仕組み化」できます。
✓ 季節に1回は小旅行に出る
✓ 月に1回は映画を観る & 人を会食に誘う
✓ 週に1回は本屋に行く
組織目標を実現するため、社内で頑張ることも大事です。
しかし、それと同じくらいか、それ以上に、社外に出て、「感性」を研ぎ澄ますことも大切です。
上記の仕組み・コツを参考になさってください。